[レポート]検索データから見つける新たなCEPの兆し:プロテイン

近年、健康志向の高まりにより、プロテイン市場はアスリート層にとどまらず一般層にも広がりを見せています。日常の栄養補助食品としての認識・需要が拡大し、プロテイン市場は多様なブランドや商品が競合する成熟市場となりました。
では、消費者がプロテインを思い浮かべるきっかけ、プロテインのカテゴリーエントリーポイント(CEP)は、どのようなものがあるのでしょうか?検索データから分析してみました。

検索データから見えたプロテインの新たなCEP

“プロテイン おすすめ”の前後2段階に検索されている11,005件の検索ワードを収集し、同じ目的ごとにグループ化した結果、消費者の目的や興味関心は下記の通りでした。

・対象:アスリート、中高年、シニア
・目的:増量、髪・爪の健康、内臓脂肪対策、骨粗しょう症、ロードバイクの補給食歯の健康、ダイエット、美容、防災用、学習効果
・重要視しているポイント:低脂質、コラーゲン、美味しさ、大容量、高たんぱく、価格、国産、コンビニで買える
・求めている情報:選び方、摂取方法、摂取タイミング、溶かす方法、シェイカー、購入先、アルコールとの併用方法
等... このように“プロテイン おすすめ”の前後に様々な検索がされており、プロテインが日常に浸透するにつれて、消費者の目的や購買決定ポイントが多様で、具体化されたことが分かります。

今回はこの中で、歯の健康、ロードバイクの補給食、アルコールとの併用方法の3つのグループについて見てみます。

プロテインのCEP:歯が痛い時、歯の治療中

“プロテインと歯の健康”のクラスター内のキーワードを見てみたところ、矯正中やマウスピース矯正、歯周病、抜歯後など消費者は様々な状況でプロテインを求めていることが分かりました。
上記図のように、ペルソナは“歯列矯正中の学生や虫歯や歯周病を気にする中高年層”であり、各ペルソナが気になっている情報も把握できました。

プロテインを製造販売している企業であれば、矯正中という割と長期治療になる消費者を新規ターゲットに設定することもできますし、抜歯後という短期だが矯正よりは母数が大きいシーンを新たに狙うことができます。

矯正中と抜歯後のユーザーの検索経路はどのように違うのでしょうか?
フルバージョンのレポートでご確認ください。

プロテインのCEP:ロードバイクに乗る時

次に“ロードバイク用の補給食”というクラスターを見たところ、ロードバイクやトライアスロン、自転車等が一緒に検索されており、ACTIVIKE(アクティバイク)というブランドが検索されていました。
では、ACTIVIKEはロードバイク用のプロテインとしてのCEPを確立しているのでしょうか?

CEPの確立:ロードバイクに乗る時のプロテインはACTIVIKE

消費者の認識を確認するため、“プロテイン ロードバイク おすすめ”の前後の検索ワードを収集分析してみました。
その結果、ブランドとしては唯一ACTIVIKEが1つのクラスターとして見つかりました。
ACTIVIKEがロードバイク用のプロテインとして第一想起されていることから、ロードバイクに乗って簡単に栄養補給がしたい時がACTIVIKEのCEPであり、独自のCEPを確立していると言えます。

プロテインの新たな楽しみ方:アルコールとの併用

最後に“アルコールとの併用方法”というクラスターについて見てみます。
検索ワードを分析すると、消費者は飲み会の前後や翌日にプロテインを摂取することで、二日酔いや身体へのダメージを軽減しようとしていることが分かります。また、“プロテイン ウイスキー割り”“プロテイン ビール割り”など、お酒とプロテインを組み合わせて摂取しようとする行動も見られ、健康意識の高まりが感じ取れます。

このような検索傾向は、プロテインの新たな利用シーンとして“お酒との併用”や“飲み会前後のリカバリー用途が注目され始めている兆しとも捉えられます。
消費者インテントを捉え、飲み会前後のケアとしてのプロテインや、運動後の1杯として楽しめるプロテインのアルコール割りなど、新しい提案も可能です。

まとめ

今回はプロテインが思い出されるキッカケ、カテゴリーエントリーポイントを分析してみました。新たなターゲットの発掘や、カテゴリーエントリーポイントを確立するためのヒントが見つかったのではないでしょうか?
レポートのフルバージョンではプロテイン・古米・副業のカテゴリーエントリーポイントや消費者行動を紹介しております。是非フルバージョンもご確認ください。

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