前回の記事では、基本的な検索インテントの機能に関する基本使用ガイドを紹介しました。
(前回の記事:[活用ガイド]検索インテントの使い方)
検索インテントのフィルター自体はシンプルですが、正確に理解し、活用するのは難しいと感じる方が多いです。
そのような方のために、今回はリスニングマインドの画面を見ながらご説明します。
検索インテント活用ガイド : CDJ × インテントマッピング
前回の記事でもお話ししましたが、弊社では、CDJマップにインテントごとのキーワードをマッピングしてみる方法をお勧めしています。
この方法をお勧めする理由は、消費者の心の中で連続して起こる多くの欲求やニーズの瞬間(マイクロモーメント)が、カスタマージャーニーマップ(CDJ)に繋がっているからです。
今回は”寄付”というキーワードを例に見ていきたいと思います。
1.4つの検索インテントの特徴と例を理解し、キーワードを探索する
「私たちのサービス分野はキーワードが少ないです」や、「4つの検索インテントがこんがらがって分けられない」とよくおっしゃられます。
リスニングマインドを使うと、思っているよりも多くのキーワードを見つけることができます。
また、リスニングマインドで色々検索していくうちに、各インテントごとに繰り返し使われる主なキーワードが見えてきます。
▶ インテントファインダーで“寄付”を検索
どのような関連キーワードの検索量が多いでしょうか?
月平均ボリューム順に見ると‘寄付’以外にも‘寄付金’や‘寄付金控除’‘ぬいぐるみ 寄付’というキーワードが多かったです。
▶ トピック部分で“髪の毛”というキーワード、検索インテントフィルターで“情報型”にチェックを入れます。
気になるトピック、確認したい検索インテントにチェックを入れると、フィルターで絞り込んだ条件に合った関連キーワードが右側に表示されます。
今回はトピックを“髪の毛”、検索インテントを“情報型”に絞ってみました。
“髪の毛 寄付 条件” “髪の毛 寄付 15cm”などの情報型キーワードが確認できました。
▶ パスファインダーでも”寄付” を検索
パスファインダーにも検索インテントフィルターがあります。
検索インテントを選択すると、該当するキーワードに色付けがされます。
(検索インテントごとに違う色で表示されるので、同時に複数選択して確認することもできます。)
情報型インテントには“意味”や、漢字表記や類似した単語との“違い”(募金、寄付、寄附)や“寄付 種類” などのキーワードがありました。
商業型では“寄付 信頼できる団体”や“慈善団体 寄付 おすすめ”、“寄付 どこがいい”など、寄付する意思がある状態で、他の人からのおすすめや意見を聞きたいということが分かるキーワードがありました。
▶ 最後にクラスターファインダーでも “寄付”を検索
クラスターファインダーの画面で“寄付”を入力後、画面の右上段にあるカードビューをクリックすると、各検索インテントごとに検索量が多い順にキーワードを見ることができます。
情報型には“寄付 税金”や“寄付金控除 上限”などの税金に関連するキーワードがあります。
移動型には“住信sbiネット銀行”“赤十字”などの特定のブランドキーワードが確認できました。
商業型には“yahooネット募金”“ぬいぐるみ 寄付 どこがいい”“寄付金控除 対象団体 一覧”など、
取引型には“ウクライナ募金”“子ども 寄付”“赤十字 マイページ”などのキーワードがありました。
2. 見つかったキーワードを検索インテントごとに分けてリストを作成
各機能を使い、キーワードを集めた後、トピックでまとめます。
例えば、「寄付とは」、「寄付 英語で」、「寄付 寄附 違い」などのキーワードは「意味/定義」というトピックにまとめることができます。
他にも、「寄付 信頼できる団体」、「寄付 子供 おすすめ」、「寄付先 おすすめ」、「寄付団体 ランキング」などのキーワードをまとめて「おすすめ/比較/ランキング」といった1つのトピックにまとめることもできます。
このプロセスは業種や分野によって分類基準が異なることがあるので、あくまで1つの例として、ご参考ください。
それでも様々な分野やアイテムのキーワードを検索していくうちに、カスタマージャーニーマップ(CDJ)の各段階で似たようなトピックが目に入ってくることでしょう。
3.自社ブランド中心のCDJマップにインテントキーワードをマッピング
トピックとその中のキーワードをリスト化した後、カスタマージャーニーマップ(CDJ)の各段階ごとにマッピングが出来るようになります。
キーワードだけでなく、各キーワードの検索量も一緒にチェックして記載すれば、全体の検索量に対する各段階ごとの比率も知ることができます。
下記の画像の下部に表示されたように、トピック数/キーワード数/ブランド数/検索比率を記載してみる方法もお勧めします。
リスニングマインドを戦略的に使うために様々なキーワードを入力してみてください!
リスニングマインドの検索インテントをよく理解し、活用するためのCDJ X インテントマッピングの事例をご紹介しました。
インテントマーケティング、リスニングマインドを通じて、ユーザーの心の中のインテントをより理解できるきっかけとなると嬉しいです。
下記は韓国の検索データを基に作成した“後援”関連のCDJ×インテントマッピングの図です。
海外の事例ですが、キーワードやトピックの分け方、マッピングの作り方のイメージをなんとなくでも掴んでいただけたらと思います。
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各検索インテントごとにどのようなキーワードがあるか、チェックしてみてください!