検索データから見えた食品に関する消費者インサイト:Data Insight Club vol.2

冷凍弁当、宅配弁当など最近メディアで話題のお弁当市場!メディアだけでなく、消費者も反応しているのでしょうか?
日本人が1番好きな、1番検索している食べ物は何でしょう?
身近な食品をテーマに検索データの活用方法、検索データから見えた消費者インサイトをご紹介したいと思います。

*本記事では、6月に開催されたListening Mindのセミナー、Data Insight Club(データインサイトクラブ)でご紹介した、【検索データを使った、食品市場の市場調査・ペルソナ作成・商品企画・メディアミックス・効果測定の方法】と、食品関連の消費者インサイトについてご紹介します。

検索データから見えた、日本人が1番好きな食べ物

[1番検索されている食べ物=1番興味がある食べ物=1番食べたいと思っている食べ物であると言えるのではないでしょうか。
Chat GPTに入力するキーワードを100個提案してもらい、インテントファインダーに食べ物の名前を100個入力してみました。
その結果、ラーメンの検索量が圧倒的に多かったです。
検索量が多いだけでなく、近年右肩上がりで伸びていることも分かりました。

ラーメンアレンジのトレンドは?

外食に関する検索、ラーメン店に関する検索も多かったのですが、家で食べる用、アレンジに関してはどのような検索がされているのでしょうか?
辛ラーメン、チキンラーメン、サッポロ一番塩ラーメンなどのアレンジ方法からチーズ、牛乳、カルボナーラというキーワードが見つかりました。
塩ラーメンを使って作ろうとしているものにはカルボナーラや汁なし、油そばなど、ラーメンではない別の食べ物を作ろうとしています。
短時間でゆで上がるインスタントラーメンの麺が各家庭で活躍しているようです、

話題の冷凍弁当!消費者の反応は?

次に冷凍弁当について見てみたいと思います。

ニュースやメディアで話題ですが、実際に検索データで見ても検索量が伸びており、消費者の関心が高まっていることが分かりました。

冷凍弁当の検索目的は?

パスファインダーで“冷凍弁当”の前後に検索されているキーワード、検索経路を見てみました。
“冷凍弁当”を検索する前:オイシエ、タニタ、コンビニ、楽天などのキーワードが検索(認知)されている。
“冷凍弁当”を検索した後:購入目的の検索(黄色)と、作る目的の検索(水色)に分かれている。
作る際にはブログやレシピ本、レシピサイトが検索されていました。

冷凍弁当を販売しているメーカーや流通の場合、この経路上に自社のキーワードが表示されると、自社を認知していない消費者に対してもアプローチが出来ていると言えます。

冷凍弁当の新たなターゲットは?

冷凍弁当を検索している人はどのような目的を持って検索しているでしょうか?
高齢者や一人暮らしの方だけが検索しているのでしょうか?
検索データから意外なターゲット、流通が見えてきました。

気になる方は下記よりフルバージョンのレポートをダウンロードください。

他にも検索データで見たボディグラノーラのマーケティング効果やオフシーズンの戦略(夏の保温弁当箱)、インスタントラーメンのパーセプションの違いなどもご紹介しております。

7月も引き続きオフラインとオンラインでDICセミナーを開催します。
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一足先に秋のトレンドを検索データから見てみましょう!

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