エレファントカンパニーは、韓国に拠点を置くコンテンツグロースカンパニーであり、スタートアップとして初めてリスニングマインドを導入した企業です。
今回は、コンテンツマーケティングの専門家たちが、検索データをどのように活用し、コンテンツの質と業務効率をどう高めてきたのかを伺いました。
導入企業様の紹介
– 簡単に御社の事業について教えてください。
私たちは「コンテンツの力で価値あるサービスの誕生を支援する」というミッションのもと、コンテンツを通じて事業成長を支援するマーケティングカンパニーです。
「コンバージョンにつながりにくい」「成果の測定が難しい」といった従来のコンテンツマーケティングの課題を乗り越えるため、コンテンツグロースマーケティングに取り組んでいます。
最近ではクライアントの成功事例も増えており、自社の取り組みに対する確信も強まりました。
– コンテンツの効果測定はどのように行っていますか?
複数のデータツールを組み合わせて、定量的に効果を測定できる体制を整えています。
たとえば、ブログ内でのコンバージョンをより正確にトラッキングしたり、コンバージョン前にコンテンツが何回見られたかを測定したりしています。また、コンテンツが最終的なKPIにどれくらい貢献しているのかが分かるよう、ロジックも設計しています。
これにより、コンテンツマーケティングのPDCAを回しやすくなりました。
リスニングマインド導入のきっかけ
-リスニングマインドの導入を決めたきっかけを教えてください。
リスニングマインドを知ったのは、新たにグロースマーケターがチームに加わったタイミングでした。
彼と一緒にリスニングマインドを使ったリサーチプロセスの標準化・テンプレート化を行いました。その後、リスニングマインドを使わず、自力で運用してみましたが、2週間後に再導入を決めました。
リスニングマインドなしでは難しかったです。
リスニングマインド導入後の効果
リサーチリソースを50%削減、新たな収益源も創出
インバウンドリード向けに提供していた「クライアントの現状診断サービス」にて、ツール導入前は4~6時間かかっていたキーワードリサーチや市場分析が、2時間以内に短縮されました。
リサーチ段階で50%以上の時間を削減できたので、戦略設計により多くの時間を充てられるようになり、業務の効率化が進みました。
当初は無料提供していたこの診断サービスも、リスニングマインドの活用により専門性が向上したことから、2024年からは有料サービスへ転換。新たな収益源として機能しています。
対応できる業界が広がり、提案の説得力も向上
炭素排出関連サービスを提供するクライアントとの打ち合わせ時、専門知識が乏しく不安がありましたが、リスニングマインドで事前に業界構造と検索動向を把握できたことで、有益なインサイトを得ることができました。
このように、ツールを活用することでニッチ産業にも柔軟に対応できる体制が整い、クライアントの課題に対する深い提案が可能になっています。
コンテンツ制作の質とスピードが向上
「パスファインダー」機能を使うことで、コンテンツ構成の企画力が格段に上がりました。パスファインダーを活用していく中で、各キーワードがコンテンツの段落を構成する中心キーワードになることに気づいたんです。
検索ワードは、消費者が投げかける“問い”そのもの。
それに応える形でコンテンツを構成すると、SEO評価の高い、上位表示されやすい記事が短時間で制作可能になります。リサーチだけでなくコンテンツ制作の面でも満足しています。
リスニングマインドの活用事例
- 印象的だったリスニングマインドの活用事例を教えてください。
英語教育サービスのクライアントにおいて、若年層は「英語 聞き取り」、中年層は「英語 リスニング」で検索するということをリスニングマインドで発見しました。
このデータを基に、ターゲット層ごとに異なるキーワードで訴求すべきと提案したところ、高い成果に繋がりました。このように、明確なデータがあるので、提案の説得力が高まりました。

リスニングマインドでよく使う機能
-1番よく使う機能は何ですか?
今、1番よく使うのは「クラスターファインダー」と「インテントファインダー」です。クライアント企業と話していると、消費者ではなく“メーカー目線”でWebサイトを作っている企業が多いです。そんな中、消費者目線の検索意図を可視化するこれらの機能は、クライアントへの提案精度を大きく高めてくれます。
クラスターファインダーで市場調査をしながらコアキーワードを見つけ、インテントファインダーでそのキーワードの検索ボリュームを見せながら、どのようなキーワード戦略をとるべきか提案しています。
また、広告コピー制作時には「パスファインダー」が非常に有用でした。
検索ワードの前後の検索経路から顧客の状況や行動背景を読み解くことができるため、より具体的で効果的なコピーライティングが可能になりました。
– 本日は貴重なお話、ありがとうございました。
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