今年の目標に健康やダイエット関連の目標を立てた方も多いのではないでしょうか?
健康のために運動をするだけでなく、健康な食事や健康食品(サプリメント)への興味も高まっています。
韓国では健康食品の市場規模が4年間で約27%伸びたというデータもあります。
今回はリスニングマインドで韓国の“健康食品”市場を分析してみました。
どのような悩みを持った消費者が、どのようなキーワードで検索しているのでしょうか?
本記事では検索データ分析で見えた、データインサイトの一部をご紹介します。
* 2022年10月~2023年11月の期間に韓国で検索された、GoogleとNAVERの全てのキーワードをベースに分析
韓国のデータですが、消費者インサイトの見つけ方などご参考ください。
健康食品の人気カテゴリーTOP5
健康食品・サプリメントの種類はたくさんありますが、1番検索されているカテゴリーは何でしょうか?
“1番多く検索されている”ということは、消費者にどれだけ認知されているかだけでなく、消費者の興味・関心の度合いを把握する基準にもなります。
検索量が多かった健康食品のカテゴリーTOP5は下記の通りです。
1位:ビタミン (4,604,922)
2位:サプリメント(2,442,626)
3位:乳酸菌(2,139,163)
4位:紅参(1,258,472)
5位:コラーゲン (1,255,236)
ビタミンに関連する検索が圧倒的に多かったです。
消費者インサイトを見つけるために、ビタミン関連のキーワードをもう少し詳しく見てみました。
ビタミンdが必要な状況は?
上記のように、“ビタミンd”を検索する前には、様々な悩みと共に検索されていました。
脂肪代謝 ビタミンdや、ビタミンdインシュリン 抵抗性、甲状腺機能低下症 ビタミンd3などのキーワードがありました。
このように、一緒に検索されているキーワードを見ると、消費者が具体的に何に悩んでいるのか、何を解決しようとしているのか、どのような状況なのかを知ることができます。
その他には認知しているブランド関連のキーワード(SOLGAR、メガドス、コリョウンタン等)が検索されていました。
紅参の検索量が増える時期は?
韓国の代表的な健康食品と言えば、高麗人参・紅参(ホンサム)を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
韓国ドラマにも登場する紅参ですが、韓国では親や年配の方へのプレゼントとしても人気です。
検索量の変動をグラフで見てみると、やはり1月と9月に検索量が増加していました。
旧正月や秋夕の時期(日本で言う年末年始とお盆)に、親やお世話になった方へのプレゼントとして紅参を探す傾向があることが検索データからも分かりました。
症状・部位別トピックTOP5
では、消費者はどのような症状が出た時、どの部位に異変を感じた時に、サプリメントを検索しているのでしょうか?
検索量をベースに症状・部位別トピックTOP5を見てみました。
1位:血糖(1,436,406)
2位:関節(858,768)
3位:更年期(483,520)
4位:免疫力(276,825)
5位:前立腺(263,751)
意外にも“血糖”が1番多く検索されていました。
2位の“関節”ともかなりの差があります。
血糖関連のキーワードは?
血糖関連のキーワードを見てみると、血糖測定器や空腹 血統数値などがあり、若い人にも多いと言われている血糖値スパイクの検索量も多かったです
グラフを見ると“血糖 乳酸菌”(紫の線)が23年の6月に急増しています。
5月に韓国初の血糖 乳酸菌が販売されたことから、関連キーワードの検索が増えていました。
新しいカテゴリーの商品でしたが、販売開始から認知までにそこまで時間がかからなかったことが分かります。
免疫力を高めるサプリを探すタイミングは?
一般的にどのような時に“免疫力”が低下したと感じ、情報を収集しているのでしょうか?
“免疫力を高めるサプリ”の前後に検索されているキーワードから、状況を把握してみました。
このように“免疫力を高めるサプリ”を検索する人は、一般的に急激な体力の低下やひどい疲労感を感じる、すぐ疲れる等の症状が出てから検索を始めているようです。(左の図)
さらに“疲労感”に焦点を当て、前後のキーワードを細かく見てると、“疲労感”を認識した後の様々な状況が見えました。(右の図)
“気力回復”“無気力症”“慢性疲労症候群”などがクラスターとして出来上がり、その中には“朝起きるのが辛い”“食べて眠たくなったら”などの具体的なキーワードがありました。
もっと多くの消費者インサイトを知りたい方!
このように、1つのカテゴリーやキーワードでも、その裏にある消費者の欲望と意図は様々です。
消費者のインサイトを理解することが、顧客理解の第一歩と言えます。
商品を販売する時も商品の機能・特徴を一方的に並べるのではなく、消費者の悩みや意図をベースに訴求すること、様々なタイミングで顧客との接点を作ることも重要です。
消費者の悩みや欲望が含まれた【検索データ分析】から、様々な消費者インサイトを得て、顧客理解が深まるでしょう。
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