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活用ガイド:検索インテントの使い方

「リスニングマインドを初めて使ってみます!」という、どう使えば良いか戸惑っている初心者の方から、「正しく理解して200%活用したいです。」という専門家まで、全ての方が使える、【リスニングマインド使用ガイド】をご用意しました。

このシリーズのコンテンツで、リスニングマインドの機能を具体的に見ながら、正しく理解し、上手く活用しましょう!
本記事では、検索インテントフィルター機能について詳しく見ていきます。

検索インテント機能とは?

検索インテント機能とは、ユーザーが特定のキーワードをどのような意図で検索したかを区別して表示するフィルター機能です。
検索バーに入力されたクエリに基づいて、検索結果ページの検索表示タイプの分析を通じて、区別されます。

リスニングマインドの3つの機能全て検索インテントフィルターがあります。
インテントファインダーの画面の検索インテントフィルター

検索インテントを知って、活用するのがなぜ重要なのか

検索インテントを把握する必要がある理由は2つあります。

1つ目の理由は、効果的なコンテンツ戦略を立てるためです。
マーケターの役割は、顧客が何を、なぜ必要としているかを知り、顧客が望む情報を適切なオン/オフラインのメディアで提供することです。
ターゲットの顧客が検索した意図に合ったメッセージをウェブページに込めるために、検索インテントを活用する必要があります。

2つ目の理由は、コンテンツページの表示ランキングを上げるためです。
検索ユーザーのクエリの観点から、クエリに深く関連する情報をウェブページのコンテンツとして提供すると、Googleはそのコンテンツページを信頼し、表示するランキングを上げてくれます。

良いコンテンツ、効果的なコンテンツを作るためには、私たちが作ったコンテンツに流入する潜在顧客が使用する検索ワードを予測し、その検索ワードがどのような意図を持ったキーワードなのかを考えることが非常に重要です。
そのため、リスニングマインドの全ての機能には、検索インテントに基づいてキーワードを分けることができるフィルター機能が存在します。

4つの検索インテント

“リスニングマインドの4つの検索インテントは何ですか?”、
“4つに分けて使う理由がありますか?”
という質問は、リスニングマインドを初めて使用する方からよく聞かれる質問でもあります。

検索の意図を細分化して分類すると、数十個以上になると思います。
しかし、リスニングマインドでは、その中でも最もよく知られている方法を基準にした、4つの分類方法を使用しております。
この方法はGoogleが検索評価者ガイドラインで紹介した検索論で説明されている、4つの検索意図の分類法に由来しています。

 1. 情報型

情報型インテントは、検索ユーザーが興味のあるトピックについて、知りたいことがあって検索する時の意図を指します。
問題を解決するために必要なブランド/製品が何なのかをまだ認識していない、決定していない段階で、ノンブランドキーワード(ブランド名が入っていないキーワード)を中心に検索します。
例えば、「ドリップコーヒーを一番おいしく淹れる方法」などが挙げられます。
検索クエリを通じてユーザーが知りたいことが単純で明確であり、答えが1つの場合は、検索結果の最上段に強調スニペットでその回答が表示されます。
強調スニペットでの回答が難しい場合は、一般的な検索結果ページの形で複数の情報源からの情報を表示します。

  • 興味のあるトピックについて情報を得たい時に検索
  • 特定のブランド/製品を認識していない段階で、ノンブランドキーワードで検索
  • (例) 意味/~とは、○○の方法、おすすめ/比較/ランキング
  • 新しいリードのターゲティングと流入が可能

2. 移動型

移動型インテントは、ナビゲーショナルな意図を持つ検索とも言われ、特定のサイトや購入サイト、特定のブランドの店舗の位置などを知るために行われる検索が含まれます。
“劇団四季 ホームページ”、”楽天市場”、”近くのスタバ”、などの検索ワードが例として挙げられます。
“めざましテレビ 今日 見逃し”という検索をしたユーザーの意図は、見逃した今日のめざましテレビを見ることであるため、検索結果に見逃し配信をしているリンクが提供されます。

  • 特定のオンラインサイトやブランドの店舗の場所などを探す場合
  • 購入を検討するブランド/製品を認識し始める段階
  • 特定のサイト、場所、位置などのキーワードが含まれているのが特徴
  • (例) ○○ホームページ、近くの○○店舗、ブランド名自体を検索

3. 商業型

商業型インテントを検索するユーザーは、特定の製品やアイテムに関する情報を探していると言えます。
購入の意図を持って情報を検索している段階なので、この意図を持った人達はレビュー、比較、評価、使用事例、おすすめ、最強、最悪などのキーワードと共に複数の製品を紹介するリスト形式のコンテンツを探します。

商業型インテントと、4つ目の検索インテントである取引型のインテントで混乱することがよくありますが、これらの最大の違いは購入の(心の)準備ができているかどうかです。
商業型インテントは購入しようとは思っているが、購入する準備がまだできていない状態での検索であると思ってください。
そのため、検索クエリには「最高の+アイテム名」「1番~な+アイテム名」「アイテム名+レビューサイト名+レビュー」、「地域名+食べ物の種類+カフェ/レストラン/バー」などのパターンがあります。

  • 特定の製品、製品タイプに関する情報を探している場合
  • まだ購入の準備ができていないが、購入する意向があり、関連するブランド/製品の情報を探すインテント
  • 関連する機能、仕様、用途、店舗の位置などを探索
  • (例) 最高の/最悪/ワースト/1番~な、レビュー/おすすめ、オンラインサイト/オフライン店舗のキーワード

 4. 取引型

取引型インテントは購入する準備ができたユーザーの検索意図を表し、特定のブランドの製品やサービスを購入、契約することが頭にある状態でされる検索を指します。
ユーザーは既に購入する対象が決まっているため、支払い先、購入する場所と時期、条件を調べます。
これらの検索クエリの検索結果では、単純な情報提供型のコンテンツはほとんど上位表示されず、販売サイトが検索結果のほとんどを占めます。
例としては、「iPhone15 ピンク」、「iPhone 15pro 価格」、「アネッサ 日焼け止め 60ml」、「アルファード 新型2023 値引き」などのクエリが挙げられます。.

  • 購入完了や契約完了しようとする意図で、購入場所、時期、条件を検索
  • 検索結果は単純な情報提供型のコンテンツは表示されず、ほとんどが販売サイト
  • (例) 具体的な製品/モデル名、割引/クーポン、価格

検索インテント機能の使い方

検索インテントのフィルター自体はシンプルですが、正しく理解し、活用することが難しいと思われる方が多いです。
そのため、弊社ではCDJマップ(カスタマージャーニーマップ)を活用して、各インテントごとにキーワードをマッピングする方法をお勧めしております。

マッピングを始める時に、難しく感じられるポイントが2つあります。
「私たちのサービス分野はキーワードが少ないです」や、「4つの検索インテントがこんがらがって分けられない」とよくおっしゃられます。
本記事でご紹介した4つの検索インテントの特徴と、主要なキーワードの例を参考にしながら進めてみてください。
リスニングマインドで色々検索するうちに、各検索インテントごとに分類し、活用できるようになるでしょう。

  • 4つの検索インテントの特徴と例を理解し、キーワードを探してみる
  • 検索した様々なキーワードをリスト化してみる
  • CDJマップにインテントキーワードをマッピングしてみる

検索インテント機能の可能性

先程ご紹介したような検索インテントをカスタマージャーニーに沿ってマッピングをするということは、顧客中心の視点、ユーザー目線へと変化することを意味します。
また、整理されたカスタマージャーニーマップ(CDJマップ)を通じて、自社ブランドや業界の現況を一目で確認することができ、それを基に顧客中心の新しい戦略を展開することができるようになります。

トピック数、キーワード数、ブランド数、検索比率なども確認してCDJ段階ごとの分析が可能に

リスニングマインドを使用してカスタマージャーニーに沿ってキーワードをマッピングすると、類似したキーワードがグループ化され、1つの上位トピックが形成されます。
(例:方法トピック – 「○○の方法」、「○○のやり方」などのキーワード)
各段階ごとに言及されるブランドの数も確認でき、全体の内容を整理すると、カスタマージャーニーの各段階ごとの比率も確認できます。

競合他社や業界のトップブランドを中心に確認し、インテントごとのキーワードのベンチマークが可能

業界で後発の場合や、事業立ち上げ段階のスタートアップの場合には、自社のブランド/サービスに関連するキーワードが多くないことがあります。
そのような場合には、キーワードを拡張して競合他社や、業界のトップブランドのキーワードを中心にチェックしてみることをお勧めします。
上手くいっている部分と足りていない部分の分析、ベンチマークする戦略を考えることができます。

検索インテントごとのキーワードを中心にコンテンツ戦略を検討(情報型検索キーワードを中心に)

検索インテントの中でも特に情報型キーワードには、顧客が疑問に思ったり解決したいと思っている質問が含まれています。
実際に見てみると、顧客が投げかけた質問に誠実に、正確に回答している企業/ブランドが少ない場合もあります。
情報型キーワードを中心に、顧客の質問に回答するコンテンツを他者よりも早く発信していくことをお勧めします。


検索インテントが何なのか、どう分けるのか何となく理解できましたでしょうか?
次回の活用編ではリスニングマインドの画面を見ながら、具体的な活用方法をご紹介していきます。

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