はじめに:サービスの目的
多くの場合、マーケターはブランドが強固であれば、ユーザーの検索パターンは変化しないと考えがちです。しかし、Googleの2024年I/Oイベントによると、毎日Googleで一度も見たことがないクエリが発生する割合は世界全体で15%にのぼるそうです。年間ではなく、毎日15%の新しい検索クエリが発生しているという事実は驚異的です。
Listening Mindにおいても、2年前には1億3千万件のキーワードを収集していましたが、現在では2億件近くにまで増加しています。このようにキーワードが次々と出現するのは、人々の関心事や言語が絶えず変化しているためです。新しい話題や商品が登場するのはもちろんですが、同じ意味のトピックでも表現や含意が変わることで、新しいキーワードが生まれます。
マーケターの視点から見ると、私たちが注目するターゲットキーワードを取り巻くグラフはどうでしょうか?当然、人々の考えが変わり続ける以上、検索経路やその経路から明らかになるインテントも変化し続けます。どんなに強力なブランドであっても、マーケティング活動を通じて維持・強化しなければ、確立した地位を保つことは難しいでしょう。
パスファインダーを基準にすると、過去3ヶ月間で変動するキーワードは全体の30~50%程度です。このような変動をいち早く把握し、顧客の意図に積極的に対応できるよう、このサービスを提供しています。
使用方法と解釈
使用方法は非常に簡単です。パスファインダーでモードを選択し、目標とするキーワードを入力するだけです。以下は「アーモンド効果」を入力した結果です。
1.モード選択
モード選択で過去/現在比較を選択します。
2. 過去/現在比較
ファストファッションブランドであるユニクロの3ヶ月前のパスと現在のパスを比較すると、GUと比較されている点や、チラシに関連するキーワードが頻繁に登場している点は共通しています。しかし、現在、感謝祭の日程が決まり、すでに実施されたためか、感謝祭に関するキーワードはあまり見られません。その一方で、UTmeに関連するパスやキーワードが新たに登場しています。
結論
過去と現在の比較は、特定の時点で顧客の関心がどのように変化しているかを把握する優れたツールです。この関心の変化は、顧客のインテントと結びつけられ、事業者がどのように顧客との対話を続けるべきかを判断するのに役立つと考えられます。
エースベッドのケースで分かるように、広告が効果的に展開されれば、さまざまな形で変化を引き起こすことができます。流入するキーワードの種類や量が増加し、ブランドを検索した後に検索されるキーワードも変化します。また、少し工夫を加えることで、広告の効果を評価することも可能です。