Listening Mind(リスニングマインド)を導入した株式会社MXN JAPANの依田様に、活用方法などをお聞きしました。
導入企業様の紹介

MXN JAPANは韓国やアメリカ、ヨーロッパの多様な商品やサービスを日本のお客様に提供するCBE(Cross Border E-commerce) companyです。
今回は執行役員の依田様にお話を伺いました。
日本進出に必要なオン・オフラインマーケティングを網羅
– 依田様が担当されている事業について教えてください。
執行役員として、会社でやっている4つの事業のうち3つの業務に携わっています。その中でも、今大きく成長していっているのが、運営代行の業務になります。 主に韓国のクライアントさんなのですが、日本が結構熱い市場として見られていて、日本で展開したいというブランドさんが多いです。
– 運営代行の業務は、具体的にどのようなことをされていますか?
海外ブランドを日本で展開する時に必要な、サイトの構築・運用・SEOコンテンツの作成などのデジタルマーケティングと展示会・ポップアップ・ローンチパーティーなどのオフラインマーケティングを一通りこちらでプランニングして実行しています。
– イベントだけでなく、コンテンツの作成までされるんですか?
SEO対策されたブログ記事形式の、テキストコンテンツを作成しています。
ブランドさんから質の良い撮影写真や、芸能関係の話題などの依頼が来るので、それをインスタやサイト内に展開したり、ときにはホームページやメディアサイトを自分たちで作って、そこで展開してアクセスを増やすというのもやっています。
リスニングマインド導入前の課題
– リスニングマインドを導入する前に、プロジェクトを遂行する上で苦労した点や課題点などを教えてください。
プロジェクトは、ブランドごとにマーケティングプランを作っていくので、それぞれ違うのですが、共通して言えるのが、ブランディングをした時の効果が見えないというところですね。
もう1つは、プロジェクトのスタート段階でマーケティングプランを作るときに、ターゲティングが一番大事だと思っているのですが、その際に
「どこを攻めるのか」
「どのキーワードを取っていくべきなのか」
「どういうキーワードで攻略していくべきなのか」
等を軸に考えていたのですが、それが今まではほとんど仮説で動いたり、FGI(フォーカスグループインタビュー)みたいなのを行って、多分こういうのがペルソナなんじゃないかみたいな想像で話をしながら、決めていたことですね。
リスニングマインドの活用方法
– リスニングマインドで見たデータをもとに、御社で活用していることを教えてください。
大きく分けると、3つあります。
1つ目はターゲティング。ターゲットを決めて、全体のマーケティングプランを作るときに使っています。
2つ目は、足りていないコンテンツを作るために使っています。
3つ目は、Google AdWordsの、キーワード設定を作るときに使っています。
-足りていないコンテンツとは何ですか?
お客さんが実際に悩んでいるポイントみたいなところです。
ユーザーが求めていることや質問の答えとなるコンテンツが足りていない部分が分かったので、それをカバーできるよう作っています。
リスニングマインドの導入効果
– リスニングマインドを導入してどうでしたか?
日本に進出するブランドの内、これから日本で認知させていかないといけないブランドが大体8割9割くらいで、既に日本ですごい認知があって、待望の日本進出というブランドは大体1割くらいなんです。
これから日本でブランディングをしていかないといけない中、広告をたくさん回しても広告の効果が出るまでも長い時間がかかりますし、一時的に効果測定しても正確に分からないという課題がありました。
そこを数値化したいというのが、一つポイントでした。
その点でいうと、ブランドマーケティングをした結果、インテントファインダーの検索量やキーワード数、クラスターファインダーの内容の変移が数字でわかるので、クライアントに、
「こういうキーワードが新たに生まれました」
「コンテンツで、こういうキーワードをカバーできるようになりました」
「他のブランドに勝てそうです」
と、いった話ができるのが、大きなポイントだと思っています。
僕とかオフラインの担当者は、もう長い期間使っていますよ。
-リスニングマインドを導入したからこそできたことなど、何か違いはありましたか?
これまで仮説だったのものから、数字の根拠が作れるようになったということです。
実際に検索しているキーワードが分かるようになったことで、尚のこと正解に近いんじゃないかなと思っています。
ブランドに関連した検索ワードをクラスターファインダーに入れて、前後3段階まで引き上げると、キーワードがめちゃめちゃ広がって出てくるじゃないですか。
そうすると、例えばコスメのブランドがあったとしたら、世の中の人たちがこのブランドを今どういうブランドとして見ているのかが分かるんです。
「コスメブランドとして見ているのか」
「ファンデーションを使っているのか」
「リップを求めているのか」
というのがまず分かります。
その次のレイヤーにいくと、「競合はどこなのか」「世の中の人は何に悩んでいるのか」とかも見えてきます。
例えば、“クッションファンデのあとに何を塗る”っていう検索が実際されていたら、それについて悩んでいる人にハマりそうな商品のコンテンツを作ったり、この人たちに向けたマーケティングをしていこうであったり、そういう工夫ができるようになりました。
今後の展望
-最後に、御社の今後の展望や、やっていきたいことがありましたら教えてください。
ありきたりな話になりますが、あらゆるカテゴリーやブランドに対して、適切なマーケティングミックスを立てて、ブランドと一緒に実行していくっていうことですね。
その繰り返しが、結局実績になって、会社を大きくしていくのかなと思っています。
僕もずっと数字畑で、ツールやマニュアル作ったりデジタルで生きている人間なので、そういう人は、何か大きな展望とか野望とかはなくて、こういう地道な積み重ねをしていくべきなのかなと思っています。
– 本日はありがとうございました。