検索エンジンで検索をしようとすると、入力中の検索窓の下に新しい候補が表示され、入力した内容に関連性の高い検索語が提案されることがあります。この機能は一般的に「オートコンプリート」と呼ばれ、入力途中の検索語を迅速に予測して提案することで、検索時間を大幅に短縮します。Googleによれば、オートコンプリート機能を利用することで、タイピングの回数が平均で約25%減少し、累計で1日に200年以上分のタイピング時間が節約されているとのことです。
1. オートコンプリート検索語はどのように提案されるのか
検索窓に入力を始めると、それに関連してさらに入力される可能性が高い検索語を予測して提案します。この際、以下の要素が考慮され、入力状況に応じて一般的かつトレンドに合った検索語が提示されます。特に入力が進むほど、より関連性の高い検索語が予測されます。
- 検索語の言語
- 検索語が入力された場所（ロケーション）
- 検索語に含まれる人気のトピック
- ユーザーの過去の検索履歴
2. 毎日変化するオートコンプリート検索語
検索データの中でも最もトレンドに敏感な領域の1つが「オートコンプリート検索語」です。検索結果ページ（SERP）は検索意図の変化に応じてコンテンツや構成要素が変わることがありますが、新しい話題に対する検索量が急増すると、オートコンプリート検索語がいち早く変化を反映します。これにより、現在の人気トピックを他のユーザーにも迅速に提案し、トレンドを捉えた検索意図をサポートします。
3. オートコンプリート検索語の活用：ターゲットキーワードに対するインテント変化の確認
オートコンプリートの主な目的は、予測を通じて検索にかかる時間を短縮することですが、この機能はインテントリサーチにも役立ちます。オートコンプリート検索語は、検索量が急増している人気トピックを基に提案されるため、入力されたターゲットキーワードに関連するロングテールキーワードとしてユーザーの検索意図を確認し、その変化を追跡することができます。
これらのデータは、リスニングマインドの「キーワードトレンド」機能を通じて確認可能です。この機能では、登録されたターゲットキーワードに対して毎日収集されるオートコンプリート検索語の変化をモニタリングし、インサイトを得ることができます。
4. 「キーワードトレンド」で活用するオートコンプリート検索語
特定のターゲットキーワードに対するオートコンプリート検索語は、通常8～10個程度表示され、最も検索意図の強い重要なロングテールキーワードを予測します。しかし、その数だけでは十分なキーワードリサーチができない場合があります。そこで、リスニングマインドの「キーワードトレンド」機能では、より多くの拡張されたオートコンプリート検索語を収集し、活用可能なデータとして提供します。
この機能では、ターゲットキーワードに関連する拡張されたオートコンプリート検索語を収集し、日々の変化、表示回数や表示順位に関連するスコアの変動などを確認することができます。これにより、消費者のインテントの変化を把握し、より効果的なマーケティング戦略を立てるためのデータを得ることができます。