マーケティングを勉強してみたいけれど、どこから始めればいいのかわからない――そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで、リスニングマインドがお手伝いします！
今回の記事では、マーケティングを体系的に学ぶための選書をご紹介します。
初心者に最適な入門書から、実務に役立つ具体的なテクニックを学べる本、さらには最新のマーケティング理論を深く理解できる本まで、目的やスキルレベルに合わせた厳選されたラインナップです。
これらの本を通じて、マーケティングの基礎を固めつつ、さらにスキルアップを目指してみませんか？
一歩踏み出すために最適な一冊が、きっと見つかるはずです。ぜひこの機会に、マーケティングに必要な知識を身につける第一歩を踏み出してください！
■ 初心者におすすめのマーケティング入門書
マーケティングを初めて学ぶ方にとって重要なのは、全体像を把握し、基本的な知識を体系的に学ぶことです。このカテゴリでは、基礎を学びながら実務に役立つ知識を得られる本を紹介します。
いちばんやさしいマーケティングの教本 人気講師が教える顧客視点マーケの基本と実践
いまや初心者の初めの一冊としてすっかり定着した「いちばんやさしい」シリーズのマーケティング版として、初心者がマーケティングの全体像を理解するために最適な教科書です。本書では、顧客視点をベースに、基礎的な概念から実践的な内容まで幅広くカバーしています。特に、マーケティングという言葉が示す領域を体系的に学べる点が魅力で、この一冊を読むことで、他の専門書や応用書に進むための準備が整います。初心者が最初に手に取るべき信頼できるガイドブックです。
最新マーケティングの教科書 2025 (日経BPムック)
いま最も勢いのあるマーケティング情報サイト「XTREND」が提供する、最新のマーケティング動向を集約した一冊です。ムック形式なので気軽に読み進められる点が魅力。生成AIやデータ活用などの最先端技術がどのように業界を変えているかを具体例とともに解説しています。2025年までを見据えたケーススタディやキーワード解説が充実しているので、「最新トレンドをさくっと把握」したい初心者から、次の一手を考える上級者まで広くおすすめできます。
マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 Webマーケッター瞳の挑戦!
知識としてはわかっていても、実務のリアルをイメージするのが難しいWebマーケティング。本書は、その「実務者のリアル」をマンガ形式で感じられるのが魅力です。ストーリー仕立てで専門用語や概念をわかりやすく解説しており、初心者でも抵抗なく読めます。マンガの後には解説パートが設けられており、KPI設定やCVR改善などの具体的なスキルも学べます。Web担当者に限らず、マーケティングに関わる様々な職種の人々にとって、実務のイメージを具体的に掴める教材となっています。
マーケター1年目の教科書
マーケティングの実務に携わる人にとって、実践的な「思考＆行動パターン」を学べるパターンランゲージ形式の本書は特におすすめです。具体的には、調査から戦略立案、集客まで、成果を出すための50の行動パターンが詳細に解説されています。個人的にはパターンランゲージのファンなので、その形式を活かしてマーケティングを考える本書の構成に大変魅力を感じます。初心者でも実践に活かせる工夫が随所に凝らされており、マーケターとして成長したい方にはぜひ手に取ってほしい一冊です。
■ いま押さえておきたいマーケティング理論書
理論を深く学びたい方に向けて、マーケティングの基礎から応用までを解説する理論書を揃えました。マーケティングの奥深さを体感しながら、次の一歩を見出すための選書です。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム
「顧客が何を求めているか」を考える上で避けて通れないテーマである「ジョブ理論」。ブランド信仰から機能主義へのシフトを示唆する本書は、データを読み解く新たな視点を提供する必読書です。イケアやエアビーアンドビーといった具体的な事例を交えながら、イノベーションの予測や消費行動のメカニズムを深く掘り下げています。イノベーションやマーケティング戦略を学びたい方には欠かせない一冊です。もっとサクッと読める良書として「ドリルを売るには穴を売れ」もおすすめです。
パーセプション 市場をつくる新発想
市場形成の鍵となる「パーセプション（認識）」に焦点を当てた一冊。単なる認知（アウェアネス）ではなく、商品やブランドが「どのように認識されているか」を戦略的に活用する重要性を説いています。本書では、パーセプションを形成する5つの要素や、認識を活用する5つのステップ（つくる、かえる、まもる、はかる、いかす）を具体的な事例とともに解説。PRや広告だけでなく、商品開発やブランド戦略にも応用できる実務的な内容が充実しています。
Z世代マーケティング 世界を激変させるニューノーマル
大きな価値観の違いがマーケティングの世界に横たわっているのだと理解するために。個別的な特徴が話題になりがちなだけに、この機会に全体像を整理するのは有益です。Z世代だけでなく消齢化・消性化が進む中で、デジタルマーケティングがどこへ向かうのかをイメージするためにも役立ちます。消費行動の変化だけでなく、新しい市場機会を見つけるための戦略立案のヒントも豊富に含まれています。
シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは
やや古い本ではありますが、玄人はどこに目をつけるのか、を知ることができる一冊。大喜利のつもりで読むと楽しいです。ダイレクトマーケティングの伝説的存在、ジョセフ・シュガーマンが30の具体的な心理トリガーをユーモラスな語り口で解説しています。感情と理性のバランスを活用した購買行動へのアプローチや、欠点告知や限定感など実務で使えるテクニックが満載です。マーケティングの「勘所」を楽しく学びたい方にぴったりの一冊です。
■ デジタル時代のマーケティングの難しさを垣間見れる実践書
現在のマーケティングでは、細かな手法やコミュニケーション設計が成功の鍵となります。このカテゴリでは、現場の厳しさやリアルを理解するための本を厳選しました。
メールマーケティングの教科書 誰でも成果を生み出せるメルマガの定石
顧客とのコミュニケーションのあり方を考える上で最適の一冊で、メルマガに直接関係のない方にもぜひ読んでほしい内容です。伝える側の当事者が、見てもらえないメッセージをどのように届けるのか、は情報過多のデジタルマーケティングにおける根本的テーマです。本書では、メールリストの質、配信タイミング、コンテンツ設計など、メルマガの成果を最大化するための定石を通じて、普遍的なマーケティングの姿勢が学べます。
「最強の一言」Webコピーライティング (ほんの数文字の工夫が「売れるサイト」をつくる！マイクロコピー活用術)
全ての商品がディスプレイと言う同じ土俵に並ぶからこそ、わずかな違いで成果が変わるデジタルマーケティングの厳しさ。属人的な勘所とされていた些細な工夫が、近年、マイクロコピーやマイクロインタラクションとして取り上げられるようになりました。特に、ボタンや入力フォームといった「見落とされがちな箇所」に焦点を当て、ユーザー心理に寄り添った言葉選びの重要性を示しています。また、
世界の広告クリエイティブを読み解く
広告上の表現によってしまいますが、せっかくマーケティングに係るなら、読み解けるようになると楽しいクリエイティブの世界。デザイナーでなくとも楽しめる良書。本書では、世界各国で評価された広告事例をもとに、異文化理解の視点から広告クリエイティブを分析しています。特に、文化や価値観が広告表現にどのような影響を与えるかを解説しており、オランダの「6次元モデル」を用いて各国の広告効果を比較しています。
［買わせる］の心理学 消費者の心を動かすデザインのしくみ67【改訂新版】
いまや最重要テーマである認知的アプローチ。特に視覚的なメッセージングがどのようにあるべきか、の基礎となるトピックの入門として分かり易いです。「やや、やり過ぎ」と感じる部分もありますが、その分だけ具体性が際立つ本書は、心理学とデザインの交差点に立つマーケターにとって非常に役立つ一冊です。具体的な67項目に分かれた構成で、アンカリング効果や返報性の原理といった心理学的要素を活用した購買誘導テクニックを見通すことができます。
■ マーケティングに関する手ごたえのある書籍
年末年始のまとまった時間にじっくり本を読んでみたい、そんな方のために、読み応えを重視して選んでみました。マーケティング担当者や経営層にとっても役立つ内容ばかりです。
データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標
実務でマーケティングを行う上で、「最終的なゴールまで見渡す」視点を得られる実務者として必読の内容です。データ活用による意思決定と成果向上を目指す内容で、Amazon社員も愛読するバイブル的な存在として知られています。本書では、15の重要指標を通じて、データ分析と戦略構築を学べるのが特徴です。具体的な事例やフレームワークも豊富に掲載されており、マーケティングの基礎から応用までを一貫して学べます。
コトラーのマーケティング5.0 デジタル・テクノロジー時代の革新戦略
マーケにかかわる者として「ああ、読んでますよ」と言いたいコトラー。3.0までの基礎編はとてつもない厚書として有名ですが、4.0以降はかなり読みやすくなりました。基礎は「いちばんやさしい～」で済ませて最新差分を本書で読むのが現実的だと思います。AI、IoT、NLP（自然言語処理）などのデジタルテクノロジーを活用し、新しい顧客体験（CX）を創出する方法について具体的に解説しています。
マーケティングの教科書――ハーバード・ビジネス・レビュー 戦略マーケティング論文ベスト10
『ハーバード・ビジネス・レビュー』に掲載された名著論文を厳選した一冊です。実際のところ、エッセイぐらいのノリでサラッと読むのが良いと思います。著名人が何を問題にしているのか、話題のキャッチアップができます。セオドア・レビットやフィリップ・コトラーといった著名な学者の洞察が詰まっており、「マーケティング近視眼」などの歴史的な論文を通じて、マーケティングの原理原則を学ぶことができます。
成功事例に学ぶマーケティング戦略の教科書
詳細をじっくり読み込むというよりは、マーケティングに関する話題を収集する感覚で楽しく読める構成です。43社の成功事例をもとに、マーケティング戦略を実践的に学べる一冊です。本書では、環境分析やセグメンテーション、ブランド構築など幅広いテーマが扱われており、特にトヨタや花王など日本企業の事例から海外企業の戦略まで、多彩な成功事例が収録されています。具体的な戦略立案プロセスやイノベーション、サービス差別化といった現代的な課題にも対応しています。
■ しっかり学びたい人のための教科書なら
マーケティングをさらに深く学びたい方に向けて、基礎を超えて応用や最新動向をカバーする本を集めました。このカテゴリの本は、マーケティングを学問として整理したい方や、実務において理論を応用したい方に最適です。基礎を習得した上で、さらなる理解を深めたい方におすすめの選書です。
［改訂4版］グロービスMBAマーケティング
「いちばんやさしい～」では歯ごたえの足りない方のために。マーケティングが学問としてどのように取り組まれているのか、という整理にも良いと思います。おなじみグロービス経営大学院が編著した本書は、セグメンテーション、ポジショニング、ブランド戦略といった基礎理論から応用まで幅広く網羅されています。また、最新事例やデジタル時代の顧客体験価値といった現代のトピックも取り入れており、理論と実務の橋渡しとなる内容が特徴です。
世界のエリートが学んでいるMBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた
タイトルで興味を持った方のために。ただし、初心者にとっては、各本の背景や問題設定がややわかりにくいため、教科書的な基礎書を読んだ後に手に取ることをおすすめします。選書は比較的読みやすいものが挙げられているので、興味を持ったら原書にあたるのもよいと思います。
マーケティング実践テキスト 基本技術からデジタルマーケティングまで
古典的なマーケティング理論と現代的な課題のギャップを埋めるために最適な一冊です。本書では、マーケティングプロセス（STP、4P）の基本を丁寧に解説しつつ、デジタル時代のツールやテクノロジー活用にも焦点を当てています。また、ブランド構築やグローバルマーケティングといった応用的なテーマにも触れており、幅広い知識を体系的に学ぶことができます。
1冊目に読みたい デジタルマーケティングの教科書 (なるほど図解)
「教科書」というよりも、辞書のように手元に置いておきたい一冊です。デジタルマーケティング初心者向けに、図解を多用して基礎知識と実務ノウハウをわかりやすく解説しています。Web広告やSNS活用、AI導入といった最新事例も豊富で、見開き1テーマ完結型の構成が非常に読みやすい点が特徴です。実務で迷った際にすぐ引ける便利な一冊です。
締めくくりに
2025年は自身のマーケティング力をもう一段階引き上げるための読書習慣を始めてみませんか？
この記事で紹介した本の中から、あなたにぴったりの一冊を見つけて、知識とスキルをさらに磨いてください。
素晴らしい読書体験と新たな気づきが、あなたの2024年を彩ることを願っています！
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