10月17日(木)~18日(金)に開催された「ad:tech tokyo 2024」にリスニングマインドが初出展しました。
今回、ad:tech tokyo 2024に合わせて準備したヘルスケア業界(ジム・枕・ウェアラブルデバイス)とコンビニ流通のインテントデータレポートの中から、ヘルスケアの一部をご紹介します。
寝れない・眠れないの検索数
まず、ListeningMindで“寝れない、眠れない”に関連するキーワードの検索量を見たところ、月に150万回、年間1700万回も検索されていることが分かりました。
これだけ多くの人が眠れなくて悩んでいるということです。
検索は毎年8月に増加しており、熱帯夜で寝苦しさを感じたり、寝つきが悪いと感じる方が多いということも見えました。寝れない原因を直近3カ月の月平均検索量から見ると“不安、咳、ストレス、鼻づまり、熱い(足の裏、手足など身体が)”の順でした。
面白いことにゴキブリが原因で寝れないという検索が毎月7月に急増しており、24年7月には1万6千回も検索されていました。“ゴキブリが出た・見失った・逃げられた”など様々なシーンごとに検索がされています。
ストレートネック枕を求めている消費者の目的
枕を検索している消費者の悩みの1位は、ストレートネック(月平均検索量10万)で肩こりやいびきの1.5倍ほど検索されていました。
ストレートネック枕の前後2段階で発生したキーワードを収集し、同じ意図を持ったユーザーをグループ化しました。
ストレートネックの改善方法(寝具やチェアなどのグッズや、ストレッチなど)や、ストレートネックに悩むユーザーが求めている様々な枕の種類(首が痛くならない、呼吸サポート、肩甲骨・首ストレッチ、美容とむくみ対策等)が見えました。
中でも、タオル枕の作り方の情報を求めているグループがいたので、タオル枕について詳しく見てみました。
タオル枕の市場規模、潜在ニーズ
タオル枕関連の検索量が月平均11万回。数多くの枕が商品化されていますが、満足できず、タオルで枕を作ろうとしている消費者が多くいました。
タオルブランドにとっては、未顧客の獲得のチャンスであり、枕ブランドにとっては競合・比較対象となるブランドが増える新たな脅威となります。タオル枕を求めている消費者のニーズを理解し、商品開発に活かす必要があると言えます。
実際に、タオル枕が2020年よりも前から検索されており、需要があったところで今治タオルがタオル枕を商品化し、今では逆転現象が起きています。
手作り枕の注目アイテム“玄関マット枕”
タオル枕以外にも、“玄関マット枕”が新たに登場し、6月に検索量が急増していました。
6月にトリセツという番組で玄関マット枕が紹介されたことがキッカケとなり、検索が発生し、今のところは商品化はされておらず、手作りしているようです。
今治タオル枕同様、玄関マット枕を手作りしようとしている消費者がいるのであれば、悩みやニーズを把握し、玄関マット枕を商品化するのも一つの方法ではないでしょうか。
タオル枕の未顧客の発掘や枕のブランド別の認知度、睡眠を管理できるウェアラブルデバイスの市場についてはレポートのフルVer.をご確認ください。
チョコザップの友達紹介キャンペーンの効果
次に、ジムの中で圧倒的に指名検索量の多かったチョコザップについてです。
チョコザップが9月まで実施していた友達紹介キャンペーンの前後の検索経路からキャンペーン効果を見てみました。
チョコザップ友達紹介キャンペーン前後の検索経路
キャンペーン実施中や実施後は検索量だけでなく前後の検索経路を確認することも重要です。
“チョコザップ 友達紹介コード”を検索した後の経路には、他に流出することなく、友達紹介キャンペーンに関する様々なキーワードやクーポンに関するキーワードに繋がっていました。
更に、紹介する側と紹介受ける側の検索経路も見えました。
紹介する側の検索経路上にある“複数人、何人まで”というキーワードから、積極的に紹介しようとしているということ、
紹介受ける側の“Twitter、インスタ、SNS、掲示板”などのキーワードから、紹介コードをオンラインで入手しようとしており、面識のない人からの紹介も受け入れられていることが見受けられます。
チョコザップ友達紹介キャンペーンを検索しているペルソナ
次に検索経路上のキーワードから、Job指向ベースのペルソナを分析してみました。
チョコザップ友達紹介法を探しているペルソナ
チョコザップ友達紹介法を求めているペルソナは①割引を求める新規会員と、②友達を紹介したい既存会員であり、各ペルソナごとに求めている情報、質問が異なります。
同じメッセージ、同じコンテンツを発信するのではなく、各ペルソナに合った内容とメッセージで訴求する必要があります。
チョコザップクーポン活用法を探しているペルソナ
他にもチョコザップクーポン活用法を探しているペルソナを分析したところ、①クーポンを探している新規会員、②コストを抑えたいフィットネス愛好家、③セキュリティを気にする利用者でした。
③セキュリティを気にする利用者は、紹介コードをオンラインや、面識のない人から入手する際に、個人情報が守られるかなどのリスクを気にしていました。
クーポンを探しているのは同じですが、求めている情報や気にしているポイントが少しずつ異なることが分かります。
他にも各ジムごとに消費者が検索しているトピックや、チョコザップが発信しているキャッチコピーに対する消費者の反応、各コンビニ流通に関する消費者インサイトはレポートのフルVer.でご確認いただけます。
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