株式会社アセントネットワークスが自社で提供するデスクサーチツール「Listening Mind(リスニングマインド)」を導入した株式会社MXN JAPANの依田様に、活用法などをインタビューしました。
―本日はよろしくお願いします。まず御社について、それから依田様について教えてください。
僕が執行役員でして、会社でやっている4つの事業のうち3つの業務に携わらせてもらっています。その中でも、今大きく成長していっているのが、運営代行の業務になります。
主に韓国のクライアントさんなのですが、日本が今結構熱い市場として見られていて、
日本に展開したいっていうブランドさんは多いですね。
―ありがとうございます。運営代行の業務は、具体的にどのようなことをされていますか?
日本で展開するときのデジタルマーケティング(サイトの構築・サイトの運用・SEOコンテンツ)とオフラインマーケティング(展示会・ポップアップ・ローンチパーティー)を一通りこちらでプランニングして実行するのが主軸の事業になっています。
―コンテンツも作られているんですか?
SEOをカバーしたブログ記事の形式でテキストコンテンツを作成しています。あとは、ブランドさんから質の良い撮影写真や、芸能関係の話題などの依頼がきます。
それをインスタやサイト内に展開したり、ときには1つホームページやメディアサイトを自分たちで作って、そこで展開してアクセスを流し込むというのもやっています。
―リスニングマインドを導入してどうでしたか?
僕とかオフラインの担当者が、もうめちゃめちゃ長い期間使わせていただいています。これから日本に流行らせていかないといけないブランドさんが大体8割9割くらいで、既に日本ですごい認知があって、もう待望の日本進出っていうブランドさんが大体1割くらいなんです。
これからブランディングを日本でしていかないといけないなかで、広告をたくさん回すと効果が見えにくいじゃないですか。
効果が出るまで期間も長いですし、一時的に取ってみてもわからないですし。そこを数値化したいっていうのが、一つポイントだったかなと思っています。その点でいうと、ブランドマーケティングをした結果、インテントファインダーの検索ボリュームやキーワード数、あとはクラスターファインダーの内容の変移が数字としてわかるので、
「こういうキーワードが生まれました」
「コンテンツで、こういうキーワードをカバーできるようになりました」
「ほかのとこに勝てそうです」
そういった話ができるのが、一つ大きかったかなって僕は思っています。
―リスニングマインドで見たデータをもとに、御社で活用していることを教えてください。
大きく分けると、3つあります。
1つ目はターゲティング。ターゲットを決めて、全体のマーケティングプランを作るときに使いました。
2つ目は、足りてないコンテンツを作るために使っています。
3つ目は、Google AdWordsの、キーワード設定を作るときに使っています。
―足りてないコンテンツとは何ですか?
お客さんが実際に悩んでいるポイントみたいな。
ユーザーが求めていることや質問に答えてあげるっていうものを作っています。
―リスニングマインドを導入する以前は、プロジェクトを遂行するうえで苦労した点や課題点などはありましたか?
プロジェクトは、ブランドさんごとにマーケティングプランを作っていくので、それぞれ分かれちゃっているのですけど。共通しているのが、さっきのブランディングをしたときの効果が見えないっていうところですね。
もう1つは、プロジェクトのスタート段階でマーケティングプランを作るときに、1番初めにターゲティングが一番大事だと思っていて。
商品理解をしたうえでターゲティングをするときに、
「どこに攻めていくか」
「どのキーワードを取っていくべきなのか」
「どういうキーワードで攻略していくべきなのか」
みたいなのを軸に考えていたのですけど、そのときに今まではほとんど仮説で動かないといけなくて。
あとは、一部FGI(フォーカスグループインタビュー)みたいなのをおこなって、多分こういうのがペルソナなんじゃないかみたいな話をしながら、その人たちにインタビューしてみたいなことをやっていました。
―そのような効果と成果が出せたというところで、リスニングマインドを導入したからこそできたことなど、何か違いはありましたか?
違いは、これまで仮説だったのものから、数字の根拠が作れるようになったということです。実際に検索しているキーワードがわかるようになったことで、尚のこと正解に近いんじゃないかなって思っていて。
ブランドに関連した検索ワードを大体第3レイヤーくらいまで引き上げると、めちゃめちゃ広がって出てくるじゃないですか。
そうすると、例えばコスメとかだと1つブランドがあったとして、世の中の日本の人たちが今どういうブランドとして見ているのかわかるんです。
「化粧品として見ているか」
「コスメとして見ているのか」
「ファンデーションを使っているのか」
「メイクなのか、リップなのか」
というのが1つわかって。
その次のレイヤーにいくと、「そこの競合はどこなのか」「そういう人たちが何を悩んでいるのか」とか。
例えば、クッションファンデのあとに何を塗るっていう検索が実際されているとかだと、悩んでいる人にこの商品はハマるのかというのを想定してコンテンツを作ったり、こっちのほうの人たちに向けたマーケティングをしていこうであったり、そういう使い方をしています。
―最後に、今後御社にとっての展望や、やっていきたいことがありましたら教えてください。
あらゆるカテゴリーやブランドさんに対して、適切なマーケティングミックスを立てて、ブランドと一緒に実行していくっていうありきたりな話になっちゃうかなと。
その繰り返しが、結局実績になって、会社を大きくしていくのかなって思っています。僕もずっと数字畑で、ツールやマニュアル作ったりデジタルで生きている人間なので、そういう人は、何か大きな展望とか野望とかはなくて、こういう地道な積み重ねをしていくべきなのかなって思っています。
―本日はありがとうございました。